FLOWER SANCTUARY

フラワー・サンクチュアリ

 

私は約15年近くスケッチし各地を廻り続ける中で、
ずっと自然の動植物に焦点をあてた大作を仕上げてきました。

その中の一つに野に咲く花がありました。

スケッチをする時、独りさまよい歩き疲れた時、
ふと出会った一面の花が咲き誇る景色は
本当に美しくて、美しくて、
佇んでいるだけで心を洗ってくれるかのようでした。

花はただ花であるだけで、
見る人の心模様によって悲しくも喜びにも染まり、
そして儚く鮮やかに咲き誇り、
人の心に寄りそい無言の内に癒すのだと思いました。

静かな風景の中の
ふとした拍子に感じられる風の瞬きの様なモノ。
普段静かな彼らの内にある、命の儚さと強さ。

私は彼らの中に感じた「静中の動」に少しでも近づきたくて、
野原一面に咲き誇る花々へ独り会いに行き、
心をこめて全身全霊で絵を通じ、語りかけてきました。

そこに存在し美しく堂々と咲きほこっていた彼らの
命の輪廻のヒトかけらです。