BUTTERFLY SANCTUARY

バタフライ・サンクチュアリ

 

樹に恋をした私が訪れた奄美群島の一つ、喜界島は
偶然にも奄美群島の中でも特に「蝶の島」として有名な場所でした。
「蝶に超注意」なんて看板があるのも蝶がたくさん飛来する
喜界島ならではかもしれません。

東京では植物園や動物園の蝶々館などで見る光景が自然に広がり
あちこちに様々な蝶々が自由に飛んでいるのは美しい光景でした。

私は彼らとの出会いに特に縁と親しみを感じ、
毎回来島するたびに新しく出会う、頻度の多い蝶を、
一つつ丁寧に絵に落としていったのでした。

最初に私を迎えてくれたのは
真っ白な羽にゴマの様な模様を持つ、
別名「南国の貴婦人」と呼ばれるオオゴマダラ。

そして特に印象的な鮮やかなオレンジのツマベニチョウに
青く美しい強靭な羽を持ち、海を渡り旅するアサギマダラ。。。

出会うたび
それぞれの蝶達を絵の中に愛をこめて丁寧に一匹ずつ描き込んで行きました。
描いた蝶の数は百は軽く超えていきました。

彼らは、がじゅまるの樹の下、何時間もとどまり描く私の周りを飛び、
時には自分で樹の小枝に揺られて遊ぶ姿も見せてくれたり。。。

そんな彼らを親しみを込め何年も描き続けているうちに、
次第にふと、
私も一匹の蝶になった様な不思議な気持ちになりました。

そういえば初めて喜界島に向かう前に
沖縄の斎場御嶽に伺う機会があり、
本当にたくさんの蝶が喜んでくれる様に私の身体やバッグに模様の様にとまり
数匹が道案内をする様に飛んでくれたことを思い出しました。
そこで蝶は魂や想いを乗せる生き物なのかもしれないと体感したのでした。

そうだ。
これから私が何故か魅かれ出会う美しい自然の景色の中に、
私は私の魂を蝶と化身させ、絵の中を旅してみよう。

蝶の視点を持ち、描いてみよう。
そんな風に思う様になりました。

そして美しい自然への憧憬と愛しさ、美しい調和への願いを込め
蝶になった私の魂が導かれる場所を「バタフライ・サンクチュアリ」として
描き続けていくことにしました。